海賊達の存亡を賭けた決戦迫る。
お薦め度:.★★★.
広げた風呂敷は更にどこまでも広がり結局上手くたたまれないままに終わってしまった…。
何だか年末の道路工事のような作品でした。
過剰なほどの予算を与えられて如何にその予算を消費するかに躍起になったといった印象の、無意味に派手で無意味に巨大で無意味に大量な人員が投与された大作映画。
『チームアメリカ』を見なくても見た目に判りやすいハリウッド大作的バカ映画の集大成がここに登場してしまいました。生死をかけた対戦中に結婚の申し出をして受けてその上キスだなんて流石ブラッカイマーだけのことはあるなあ(笑)
そういった点は大作映画に相応しいのですが、展開が複雑というかやっぱり二作目の内容をほぼ忘れて(折角二作目と三作目のブランクを短くしていだたいだのですが)しまっていました。
そういえばジャックって何で死んだんだっけか?とか、ビル・ナイって何でこんな姿なんだっけ?とかエリザベスの父親って一体どんな立場なんだっけ?とかものの見事に忘れ去っており…。
その上に更に最初から宿敵であったかのように東インド会社が台頭しているし、一作目のエピソードを盛り込むのはいいけれど何だか無理矢理っぽいし、三作トータルで見ると辻褄が合わないところがもう山の様にあふれ返り…。途中で思い出しながら見ることを放棄しました。
いくらファンタジーでも呪いや想像上の生き物や死後の世界の辻褄が合わないのは納得できても、人間的な掟ややりとりに矛盾があるのは納得ができないなあ。そもそも当初は海賊ですら見ることが稀である存在がさっくりと貿易会社に拿捕されるのは納得が行かないなあ。
しかしアメリカの試写では評判良くなかったという話を聞いたのですがこれでは確かに…という感じです。
一作目と、辛うじて二作目もいい意味でディズニーらしいお子様向け配慮(死というものを曖昧にぼかす)があったのに今回は一体どうしたことか、最初から絞首刑の乱発や、スプラッタ調な殺害。
加えて蛇足的なエリザベスの揺れる恋心。いや確かに一作目でもそういったエピソードは脚本に盛り込まれており、若人二人の大恋愛映画だったのは認めますが編集に際してそういったエピソードはほぼ切り捨てており、それが功を奏しているというのに、何故ここで改めて掘り出してくるかなあ。最後の島でのシーンなんか一寸困っちゃった…お子様を持ったお母様なんて更に困っちゃいそう。
ま、ジョニさんがいつもと同じように演じていて楽しかっただろう事は認めますが。でも総トータル的に出番が少ないんですよね。
加えてバルボッサに「パパのこと好きかい?」なーんて言われた日には「や〜ん、好き好きv」と答えてしまうダメ人間はお猿さんになるしかないわね。
要所要所は楽しめましたが結果的には「もう少し何とかしてくれよ…」と思ったので評価としてはこれくらいで。
日本公開日:2007/05/25
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【ストーリー】
デイヴィ・ジョーンズの心臓を手中に収め強大な支配力を得た東インド会社のベケット卿は、世界制覇を目論み次々と海賊たちを撃破、ついに海賊の時代は終焉を迎えようとしていた。そこで海賊たちは、最後の望みである“伝説の海賊”9人を招集し、世界中の海賊たちによる全面対決に挑むことに。しかし、その9人のうちのひとりが生死不明のジャック・スパロウだと判明。やがて、ウィルやエリザベスたちは、溺死した船乗りが囚われているという“デイヴィ・ジョーンズ・ロッカー”にジャックがいると確信し、救出に向かうのだが…。
【原作・ノベライズ】
パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド
テッド・エリオット テリー・ロッシオ 竹書房
【スタッフ・キャスト・他情報】