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2007/03/19  (月) 00:46| 映画感想編集

「あなただけ許します…」

叫 プレミアム・エディション
お薦め度:★★
サスペンス映画かと思ったらホラー映画だったか…『LOFT ロフト』から久しぶりに登場のだめ邦画。
怖かったのは認めますが怖ければいいってものじゃないし、根拠があいまいで私にはゆるゆる映画にしか感じませんでした。
最近ジャパニーズホラーは海外で人気でひとつのジャンルとして認知されているようですが、だからといってこんな作品映画祭に出品しては流石に評価が悪いのもやむなしかと。
以下ネタバレ満載。


刑事の主人公が自分が知らないうちに殺人事件を犯したかもしれないという恐れや戸惑い、物理的証拠によっておいつめられる感情等々、真相から観客の視点を遠ざける手法は面白かったのですが、徐々に暴かれていく真実や理由がいただけません。

殺人者が口にるす「すべてをなしにしたかったから殺した」という理由。
過去に廃墟を目にしていながら何もしなかった。それが呪いを受ける条件であり、その呪いのために殺人を犯した人たちは理由を問われると必ずこう答えます。
作中において殺人事件は四つ。そのうちの二つはこのような答えがなされそこにいたる経緯もはっきりとしています。しかし、残りの二つに対しては疑問が残ります。一つはこの連続殺人事件の最初の事件なのですが「なしにしたかった」割には殺害した女性の実家に金を無心するというのはおかしな気がします。もう一つの事件は、主人公はヒロインに対してどのようなわずらわしさを持って「なしにしたい」と考えたのか、そもそもわずらわしいと思っている節も見受けられません。また何故彼だけが自分が犯した殺人のほうを「なかったこと」にしたのか。不思議です。

呪いの元凶の赤い服の女は主人公に対して「貴方だけは許します」と言いましたが、「許し」によって彼にもたらされたのか。自分が犯した忌まわしい犯罪を直面するだけ。だったらいっそ許してもらわずにあの生活を続けていたほうが良かったと思うのですが。
ついでに言うと何故同僚は主人公と同じ立場なのに殺人を犯さずに、殺されるほうに回ったのか。

私がファンだからそう感じたのかもしれませんが、全体的に押井ニュアンスを感じました。平成というよりも昭和80年と呼んだほうがふさわしい空気。
時間が経過して技術が進歩すれば躍進的に明るい未来が開けると信じていたのに、結果的には何も変わらない寂れた風景。発展していく首都東京の中で忘れ去られた埋立地。存在しながら記憶から消滅していきつつある建物。置き去りにされた場所。
押井またはパトレイバーファンなら「帆場がわれわれに見せたかったもの」と同列といえば理解できるかと。そうでない人には「踊る!大走査線」が陽ならば、あの立地条件における陰の側面といえばわかるでしょうか?

製作サイドは東京のそういった側面を注意喚起の意味もあって見せたかったのかもしれません。ただ私はそういった情景を「なしにしたかった」り、完全に忘れ去ることはない…ので。廃屋や廃墟・コンビナートのような場所は結構好きで、この映画で想定されていると思われる埋立地あたりの写真を撮りたくて実際に徘徊したこともありますし(笑)。

主人公の住んでいるアパート?も限りなく忘れ去られた場所のようで、私にはギャップが少なくインパクトが薄く感じました。もっと今どき風の無機質な生活に慣れ親しんでいるような人間が主人公ならこの作品の印象もまた違っていたかもしれません。

しかし、この作品のタイトル「叫」とはいったい何を表現していたのでしょうか。
要所要所で赤い服の女が言葉にならない「叫び」を発するのですがなんだかムンクの「叫び」みたいでした。あの絵はあそこに書かれている人が叫んでいるのではなく。どこからともなく聞こえてくる「叫び」に耳を塞いでいる絵なのですが…閑話休題。

日本公開日:2007/02/24 

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詳細情報は以下に。
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【ストーリー】
刑事・吉岡の周辺で続発する殺人事件…。犯人を追い詰める立場であるはずの吉岡だったが、次第に妙な感情に揺れ始める。自分が犯人ではないのか…被害者の周辺に灰かに残る自分の痕跡、残倖…そして自分自身の記憶すら自らの潔白を何も語らないのだ。
苦悩する吉岡を遠い視線で見つめる春江。もう随分と長い関係だが、その距離感は微妙だ。現存する時間の流れすら、いつしか遥か過去のような二人の関係。吉岡の同僚・宮地も疑惑の目線を吉岡に向け始め、友情と職責の狭間で苦悶する。
一方、消えかけた記憶と過去に怯える吉岡は一人、精神科医・高木の元を訪れ、カウンセリング施療を開始するも、脳髄を包む濁った霜は消え去ることはなく…。
【原作・ノベライズ】

林 巧 角川書店


【スタッフ・キャスト・他情報】


(2007,03,19)/(中・感想)

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