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▲クラッシュ

2006/04/05  (水) 00:23| 映画短評編集

人の“こころ”の断面図を鮮烈に描く、衝撃と感動のヒューマンドラマ誕生。

クラッシュお薦め度:.★★★.
見た人に非常にお勧めされたし、単館系作品ばかりノミネートされたアカデミーの栄えある受賞作品ですから、結構期待して見たのですけれど…。うーん可もあり不可もあり。

人種の坩堝と称されるアメリカでの人種差別についてこのような切り口で書く事は斬新だと感じましたが、群像劇というよりも単に「人種の坩堝」という状況を書いているだけで人間像に深みが無い点が非常に気になりました。人間を書くというよりも「黒人」「白人」「ペルシァ人」を描く、と言った感じですね。

キャラクターを配置する前半までは面白く見ることが出来ましたが、いざ話が展開していくと段々落胆の度合いが強くなってきました。

私は「クラッシュ」=「一件の衝突事故」からいろんな人物に波及してそれぞれの人種問題に影響を及ぼしていくのかと思っていたのですが、よくもまあこれだけあっちこっちで事故だの犯罪だのが巻き起こるものだと。
それぞれで問題を起こしては、それぞれが勝手に解決していくだけで、一本の作品として全くまとまっていない。

そしてどの事件もなんとなく意識改革がなされているように見せかけていますが、実は半数は何の解決にもなっていない。自分の心持を変えて事件が未然に防げたわけでもないし、差別に関しても結局平行線のままです。
簡単に例を挙げると、【
■ペルシア人の店主は意固地で人の話は聴かないし、八つ当たり的に黒人の錠前屋さんを殺しに行くわけだけど、父親の性格を知っている娘が空砲を入れていたからいいようなものの、そうでなければあの可愛い子供を射殺していたわけで。あの子は私の天使だ、などと「神様が私が罪を犯すのをとめてくれた」という他力本願で自分の反省をしていないところがいまいち。

■放蕩していた息子が殺されたのは仕方が無いとしてそれを兄の責任としてなすりつける母親に猛烈に脳が煮える。(長子の苦悩にはいやに敏感な私)きっと弟をろくでもなく甘やかしたのは母親に違いない。…それはともかくとしてこの作品のテーマは基本的に「人種差別問題」なのだからそこで、急にとってつけたように「家族差別問題」を入れるのは完全に蛇足。

■判事の妻は、階段で転倒して動けたかったところを今までバカにしていた異人種の家政婦に助けられたからと言って「あなたは私の親友よ」などと言っていましたが、公道ならともかく職場なら助けるのが当たり前だし、相手にとっては大切な雇用主です。そりゃもちろん良い人には違いないだろうが、それを何か特別なことと勘違いしてる奥さんには正直まいった。(まあ友達だと思っていた人にマッサージ行くと断られるような人間関係なら仕方が無いか?)
しかも、自分が今まで蔑視していたことを謝罪するのではなく、あなたを友人としてみなしますと言う、今まで下に見ていた対象を上に引き上げてやって、良い気分になっている点が嫌だ。どうあっても自分の非を認めたり、へりくだったりするのが嫌なのかね。

それなのに、何だかクリスマスだから幸せな気持ちで個々が過ごしていますよー的な勘違いしたラストが何だか実に感に触りました。

日本公開日:2006/02/11 ■「クラッシュ」の劇場検索

【ストーリー】
ロサンゼルス、24時──。ハイウェイで起こった一件の自動車事故が、思いもよらない"衝突"の連鎖反応を生み出し、さまざまな人々の運命を狂わせていく...。刑事たち、自動車強盗、地方検事とその妻、TVディレクター、鍵屋とその娘、病院の受付嬢、雑貨屋の主人──。さまざまな階層の、さまざまな人種の彼らは、予想もしない角度で交錯しながら、愛を交わし、憎しみをぶつけ合い、哀しみの淵に立たされる。神の見えざる手によって人生を翻弄される人間たち。ロサンゼルスの36時間の中で沸騰する、彼らの怒り、哀しみ、憎しみ、喜び...。見る者全ての心を震わせる、衝撃と感動のヒューマン・ドラマだ。
【原作・ノベライズ】
-

「クラッシュ」の劇場検索

詳細情報は以下に。
ギャラリーで「クラッシュ」を検索
「クラッシュ」の「PICO*THEATRE」館内データページ


【鑑賞前コメント】
-

【スタッフ・キャスト・他情報】

公式サイト:〔日本公式サイト〕 〔アメリカ公式サイト〕 〔デンマーク公式サイト〕 〔ルーマニア公式サイト
原作:-
原題:Crash
監督:ポール・ハギス/
出演:サンドラ・ブロック/ドン・チードル/マット・ディロン/ジェニファー・エスポジト/ウィリアム・フィットナー/ブレンダン・フレイザー/テレンス・ハワード/クリス"リュダクリス"ブリッジス/サンディ・ニュートン/ライアン・フィリップ/ラレンツ・テイト/ノナ・ゲイ/マイケル・ぺニャ/ロレッタ・ディヴァイン/ショーン・トーブ/ビヴァリー・トッド/キース・デヴィッド/バハー・スーメク/

製作:キャシー・シュルマン/ドン・チードル/
脚本:ポール・ハギス/ボビー・モレスコ/
撮影:マイケル・ミューロー/
美術:調査中
音楽:マーク・アイシャム/
衣装:リンダ・バス/

日本公開日:2006/02/11
製作国:アメリカ
時間:112分
製作年:2005
ジャンル:犯罪/ドラマ/
製作/配給:ムービーアイ・エンタテイメント
備忘録:-

(2006,04,09)/(短・感想)

【関連商品】
Clash
実際にLAのいろんな人種、階級の中で暮らして事故や事件に巻き込まれてみれば「よくもまあこれだけあっちこっちで事故だの犯罪だのが巻き起こるものだと」いうのがわかりますよ。「自分の心持を変えて事件が未然に防げたわけでもないし、差別に関しても結局平行線のまま。」というのは本当のことで、実際にアメリカの警察や裁判では正義はありません。たとえ成功した白人俳優であっても、LAPDに一度目につけられると、何かの理由をつけて財産やキャリアを奪われることもあります。

 この映画がアカデミー賞を取った夜にアムネスティ主催の「Clash」のパーティーに参加していましたが、他の派手なセレブパーティーと違って、アメリカの人種問題だけではなく、世界の人種、環境、経済に目を当てたスピーチや手土産が用意されていたのには関心致しました。
  
 一夜にこれだけの事が繋がってありえなくとも、実際に製作者が自分の体験した事故にあった事を基にしてふくらませて脚本を書いているので、LAに住んでいる者にとっては、とても現実的で身近に感じる題材でした。天使やLAではめったに降らない、(去年本当に降りましたが)白い雪や天使を救いの小道具に出している事は、肌の色を超えて、もっと上の視点から物事を見てみよう、というメッセージが隠されていて、この街City of Angeles=Los Angelesにとってせめてもの救い、望みをたくしている象徴にうけとれて、上手い演出だな、と思いました。


2007/12/20(木) 02:23:24 * * from LA #-[編集]
こちらこそ
足跡たどっていただいてありがとうございました。
まだまだ未完成の感想ながら、他の方は何言ってるのかな?と見て回っておりました。

基本的に人種に限らず差別と言うのはいくら議論してもなくなる事の無い永久不滅の問題ですね。
作中で黒人をあえて雇用するという話がありましたが、人種で雇用枠を決めるという行為自体が差別だという批判があるくらいです。

この作品をアメリカならではだと評する方もいらっしゃいますが、私はアメリカだけの問題ではない、日本にも必ずある問題だと思います。
その辺はまたいずれ。
コメントありがとうございました。
2006/04/05(水) 22:05:04 * * ピコシアタ #XAjl2.RA[編集]
こんにちは。
足あとを追跡して、やってきました。
僕への訪問は、この「クラッシュ」繋がりですね。
おっしゃる通り、期待ほどの完成度ではなかった気がしました。なんでアカデミー賞?
この手の社会問題ものは、描き方が非常に難しいと思うんですよね。過去に見た「シンドラーのリスト」にしても然り…。
「クラッシュ」に関しては、むしろ問題解決できないエピソードの方が、表現として誠実だと思いました。行き場のない結末から来る心のヤルセナサというのも映画の感動の貴重な一つだと思うので。
2006/04/05(水) 20:33:58 * * #-[編集]

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