親切なクムジャさん【スポンサー広告】【映画感想】
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▲親切なクムジャさん

2005/12/21  (水) 23:11| 映画感想編集

最後の復讐が、一番哀しく、美しい。

親切なクムジャさん プレミアム・エディションお薦め度:.★★★★.
 『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』と続く復讐三部作の最終章。
「オールドボーイ」ほどの激しい衝撃を受けることもなく、「復讐者に憐れみを」ほどの痛々しい虚無感に襲われることもない作品で、なにかとらえどころのない印象を受けました。
それなのにもう一度見てみたい、このとらえどころのなさは何なのか確かめたいと思わせる不思議な作品です。

「オールドボーイ」の「砂粒であれ岩の塊であれ水に沈む時は同じ」とは違い「小さな罪には小さな罰を、大きな罪には大きな罰を」という思想、そして「復讐者に憐れみを」でも言っていた「誘拐には良い誘拐と悪い誘拐の二通りがある」という意見がありました。

今回初めて女性が復讐者を演じ「親切な」が一体どういう意味なのかと思っていましたが、心からキリスト教を信仰しているように振舞うこと、服役中に完璧な模範囚で通すこと、周囲の女囚の信頼を勝ち得ること…。

この周囲の女性達の信頼を勝ち得る方法もまた、こういってはなんですが苛められっ子からすれば胸のすくような方法で「魔女」を始末する。
出所後「印象が変わった」と言う知人に「もう親切はやめたの」とにっこりと微笑む彼女。今までの一挙手一投足全てが「復讐」への準備なのだという点が女性の私から観ていかにも女性らしい、回りくどく周囲を巻き込んだ陰湿な準備方法でした。

復讐する相手を探し出し綿密に計画する彼女。今にも復讐を果たそうとする時に判明する驚愕の事実。
「より大きな罪にはより大きな罰が与えられるべき」その発想の元に復讐は意外な展開に向かっていきます。【過去の犠牲者の遺族を集めてビデオを観せ(!)その報復をだれに任せるか一体どういった方法をとるか、という各遺族のやりとりはいかにもこの監督らしいなあと苦笑させられる展開でしたが、さらにそれを復讐する相手に聞かせているというところは強烈でした。

周囲にビニールシートを張る様、動かないように椅子の足を床に打ち付けてある様子、順番に手渡される血除け用レインコート、様々な武器、順番待ちの会話、最後の遺族までは息の根を止めないという妙な配慮、最後に首に刺さった子供用のハサミ。処理するためにシートから集められたバケツ一杯の血…。
何もかもが非現実でありながら妙な現実味を帯びたやり取りで、恐怖は感じても例え本当にその場にいても違和感を感じない気がするような不思議な状況でした。

遺族が復讐をしている間ほぼ無言だったクムジャさんは何を思ったでしょうか?
確かに実子を盾に無実の罪を着せられ、十数年を無駄にしてしまったわけですが、自分はまだ「小さな罪」だと思ったのでしょうか。思い出したように埋められる直前の死体に発砲する様は印象的でした。

復讐三部作を全て鑑賞してつくづく思うのは「復讐は何の意味も持たない」ということです。
今回の「親切なクムジャさん」は特にそう感じるところの多い作品です。
実子と再会して、改めて暮らし始めても十数年間の穴は埋まりませんでした。】復讐を計画している時も、復讐を終えた後も。

白い雪の舞い散る中、真っ白いケーキをむさぼるクムジャさんは、復讐を遂行したことで自分が汚れてしまった人間になってしまった、と感じているような気がします。
真の意味で罪の無い真っ白な人間に戻れるかどうか、それは今後の彼女と、娘、そしてあの少年にかかっているのでしょうね。

それにしてもいままでのチャヌク監督作品の役者総出演ってな印象でした。

日本公開日:2005/11/12 

「親切なクムジャさん」の劇場検索

詳細情報は以下に。
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「親切なクムジャさん」の「PICO*THEATRE」館内データページ


【スタッフ・キャスト・他情報】
【ストーリー】
1991年殺人事件容疑者に指名され後に自首。イ・クムジャは東部二村洞パク・ウォンモ幼児誘拐事件の容疑者で初めて世に知られたんは彼女の年が二十の歳の時だった。人々はこんな無惨な犯行を犯したとても幼い彼女の歳に一度驚いた。そして派手な美貌にもう一度驚いた。TVのブラウン管を通じて初め公開された彼女の姿は"天使"そのものだったから。自分の罪を認めて素直に自状した彼女。イ・クムジャ、彼女は天使か?でなければ天使の仮面をかぶった悪魔か?
【原作・ノベライズ】
親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE
大石 圭 角川書店



公式サイト:〔日本公式サイト〕 〔韓国公式日本語訳サイト〕 〔韓国公式サイト
原作:親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE
大石 圭 角川書店


原題:Chinjeolhan Geumjasshi
監督:パク・チャヌク/
出演:イ・ヨンエ/チェ・ミンシク/イ・スンシン/キム・ブソン/ラ・ミラン/ソ・ヨンジュ/オ・ダルス/キム・シフ/ナム・イル/コ・スヒ/カン・へジョン/

製作:イ・テホン/チョ・ヨンウク/
脚本:パク・チャヌク/
撮影:チョン・ジョンフン/
美術:チョ・ファソン/
音楽:チョ・ヨンウク/
衣装:チョ・サンギョン/

日本公開日:2005/11/12
製作国:韓国/(2005/07/29)
時間:112分
製作年:2005
ジャンル:アクション/ミステリー/サスペンス/
製作/配給:東芝エンタテイメント
備忘録:-

(2005,12,21)/(中・感想)

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勉強になりました!
そんな習慣があるんですね。知りませんでした。
と…話していたら師匠が「そういえば『パイラン』で”兄貴分が出所してきたというのに清めの豆腐もかってこない”というセリフがあったわ。そういう意味だったのねー」を申しておりました。

11月が楽しみです。早く見たいな。
2005/08/16(火) 00:26:10 * * かなで@管理人 #XAjl2.RA[編集]
韓国の習慣らしいです
はじめまして。
韓国では、服役して出てきた人が
豆腐を食べる習慣があるらしいです。
豆腐のように、もう罪を犯さないで、真っ白なこころになりなさい、っていうことのようです。

この映画、韓国で見てきましたが、日本語堪能な韓国の友達に通訳していただきました^^;
2005/08/12(金) 07:02:08 * * あき #QygVoc82[編集]

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一体、どこからお話ししたらいいのでしょう。『オールド・ボーイ』も物凄い作品でしたが、同じパク・チャヌク監督の最新自信作だけのことはあります!しかし、ネタバレすることなく面白さをお伝えできるのでしょうか。さて、おそるおそる始めましょ。
* よろ川長TOMのオススメ座CINEMA * 2005/09/01(木) 18:57:02
 
 
 
 
 
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