2008/03/04 (火) 00:17|
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ぐうたらして、余りにも更新しないとまたFC2さんに乗っ取られますから(苦笑)
久しぶりの読書。久々のミステリーです。本当は今上映中の「リアル鬼ごっこ」を読みたかったのですが市内図書館全て貸し出し中でした。流石。
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世間では結構評判の作家さんということでいかほどのものか?と気合を入れて望んだのですが…。何か文章に厚みがない。難解な言葉は全く出てこないので読みにくいと言うことは無いのですが、理解できる単語ではあるけれど頭にすっと入ってこないような。
時系列等々がわからなくて読み直した箇所もありますし、殺人事件も失血死で死亡した後にバラバラにされたなんてニュースで報道するのか?とかオチも「え?」とかあの人はどうなったの?だし。
一番びっくりしたのは「この作品は原稿三百ン枚(四百字詰め)」と巻末に記載されていたこと。今時の作家はそんなことまで書いてくれるのか…??
ノベライズゲームの草案としてみたら面白かったかもしれないですね。
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2006/12/28 (木) 00:57|
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私の映画師匠が「貴女ならきっと好きになるだろう」と言って貸してくれたアメリカンコミック三冊。それが「デス―ハイ・コスト・オブ・リビング」と「サンドマン(1)(2)」
流石私の作品嗜好を知っているだけあって、非常に面白い作品でした。「デス」はその名前の通り死神。少女の容姿をしています。「サンドマン」は眠りを誘う砂を撒く妖精?から来ている名前で夢の神様です。
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この作品で面白いと感じたのは死神が陽気で明るいこと。死の暗く憂鬱なイメージとデスの言動は全く正反対で、「ハッピーエンドの映画が好き」とか「生きることは楽しい」といってニコニコと笑う。
それでも死神ですから死ぬ人間の傍らに近付き魂を導くのですが、その下りが何とも不思議。前途明るい若者は「どうして?」と問い、産まれたばかりの赤ん坊は「もう終わりなの?これだけなの?」と聞きます。(老境で死を覚悟していたものは死んだことで逆にさっぱりした気持ちになっているようです。)
ひとつの目的の前に努力をし第一歩を踏み出したところで死ぬことと、何も知らない赤ん坊のうちに死ぬこと。果たしてどちらが不幸なのか?考えてみても答えは出ません。どちらにもどっちの不幸が存在する。
死とは何なのか?何故人は死ななくてはならないのだろう、どうして一部の人間は寿命を真っ当することが出来ないのだろう。この問いに対するひとつの回答がこれではないかでしょうか。
それは「その時が来たから」。
…結局しごくシンプルな結論に行き着いてしまいました。

この作品の中では夢の神はひどく暗く陰気な容姿をしています。まるでこちらの方が死神のよう。そして死神の弟ということになっています。
世間の人々は死神を恐れの対象としていますが、本当に怖いのは夢だ、と述べています。この作品を読むとその意見に納得をせざると得ません。夢を見続けることはひいては現実を見ないことにもつながるのですから。この辺のロジックは『
パプリカ』に似ているかな?
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2006/12/04 (月) 00:58|
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香水―ある人殺しの物語
早く結末が知りたくて昨日今日で必死に読破しました。
物語の主題は香り。人殺しの物語ではありますが肝心の殺人シーンはまるで「あった」だけがごとくあっさりとしていました。
オチがオチが…仰天でした。本当にこれを映画化するの??
どっち方面にテーマを置くのか非常に興味津々。人に理解されない異常心理方面か、もしくは非常にまれなる才能をもった人間の物語か。
2006/12/01 (金) 20:01|
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この作品「新本格」なのだそうです。
何の先入観もなく読んでいればかなり楽しめる作品だと思うのですが、島田荘司先生の作品だと考えると少々面白みに欠けました。
「エデンの命題」
旧約聖書の物語を科学的に解釈した作品。聖書ものは好きなのでこのような伝説を科学的に薀蓄をたれ世間で考えられている説の矛盾を追及し新説を唱えるところはとても夢中になりました。でも基本のロジックが「
ハリウッド・サーティフィケイト」と大差ないですし、オチが猟奇的でなくいたって普通っぽく終わってしまうのが島田作品としては「え、こんなところで終わってしまうの?」と拍子抜けしてしまいました。
「ヘルター・スケルター」
記憶喪失の男が過去の記憶をだどっていく作品。
かなり最初の方で中盤のネタバレ【
脳に障害があって人間が機械に見えること】が分かってしまうんですよね。あとやたらに脳科学について説明ページが多いのが辛いところ。もう島田先生、論文でもお書きになったほうが良いのでは…でもミステリーとして、実際のカルト事件「
チャールズ・マンソン」をモチーフにしたところは楽しめました。
それにしてもこれって「新本格」って言うのでしょうか?
ミステリーとしてあんまり脳回路の中でばかり帰結してしまうのはトリック推理小説が好きな人間としては、物足りないような感じです。
2006/11/28 (火) 23:16|
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この作品、五年程前に映画化したのですが結局見逃してしまいました。前に深夜放送でやっていたので喜んでビデオに撮ったのですがもうどこにやってしまったのか忘れてしまいました。そういうことって結構あるよね、ね?
この小説、「映画原作」ということになっていますが、映画が先行したノベライズなんじゃないかと思うほど全体的に稚拙なイメージが抜けません。ノベライズが全てへたくそな小説とはいいませんが、作者が自分で道を作っていったというよりも、最初からあるレールの上をただなぞっていっただけのような印象なのです。
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基本的なストーリーは面白いと思うのですが、キャラクターの薄っぺらさ(特に弁護士)気になりますし、特に主人公の女性の名前が「香深(カフカ)」というのがどうにもヘタレ小説っぽい、過去に何かがあったから犯罪心理を専攻したと言っているもののそれに関しても全く深いものがない。
また、肝心要の多重人格判定に関してもちょっと詳しい人なら常識程度にしか表現されず、情報不足は明らかです。まあ【
所詮普通に購入できる書物からえた知識程度で騙される犯罪心理学者ばかり】なのだから仕方がないのかもね。
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2006/11/13 (月) 23:14|
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羊たちの沈黙
菊池 光 新潮社
映画好きな人には今更と言った感じですね。あの名作映画「羊たちの沈黙」の原作。
サイコ・パスという存在に焦点を当てた点において当時最もセンセーショナルだった作品です。…しかし、最近夢中になって実録連続殺人鬼ものとか解説書とか読んでしまったので、レクター教授もバッファロービルも「本当の意味でのサイコ・パス」では無いところがちらほら判ってしまうのが辛いところです。
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実際様々な解説書が世間にサイコパスなるものを知らしめた作品として必ずといっていいほどこの「羊たちの沈黙」をあげるのですけれど、必ず「だが、この作品の登場人物は厳密な意味ではサイコ・パスたりえない」と評するのです。
小説なのだから面白くするために削除したり誇張したりするのは理解できるのですけど、今となっては少々物足りない感じがします。
とは言うものの、流血スプラッター的なグロイ表現は抑え目な表現で読みやすかったです。一度ぐらい目を通しておいても決して損はしないでしょう。
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2006/10/24 (火) 00:10|
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読了するのに二週間もかかってしまいました。これが…実になんとも読みにくい上に面白味に欠けている書物でした。
犯罪史上最も有名な未解決殺人事件『切り裂きジャック』。過去にも様々な犯人説があがっていましたが、この本では現代科学を持って真犯人を発見したということで非常に興味を引かれて手に取って見ました。
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この著書の作者パトリシア・コーンウェル女史は切り裂きジャックを当時の画家ウコルター・リチャード・シッカートだと断じ、現代科学を持ってその真相を解明したと言っています。しかし、その内容といえば当時警察著や新聞社に数多く寄せられた自称切り裂きジャックの手紙の一部が彼が書いた者だと言う可能性が高いということを示すだけに留まり、あとはシッカートの半生と知人に宛てた手紙からの人物像のあて推量。
数ある手がかりの中から犯人を絞っていると言うよりも、最初からシッカートを犯人だと決め込み過去に性的虐待体験(トラウマ)が原因だの、自分勝手な性格だったから精神病質者だっただの、画家だから筆跡を変える事が可能だった等々。とても科学的根拠とは言いがたいものが有ります。
さらに犯罪発生当時のアリバイ等になると、曖昧なら曖昧で有頂天に決め付けるし、あればあるで偽装できたという結論になるし、正直滅茶苦茶です。
調書に対する言及も都合のいいとことだけ特記し、推理とあわないところは「おそらく調査ミスだろう」と言ってしまったらきりが無い。100年以上の昔の話ともなれば、事件現場や証拠の処理が今とは比べ物にならないほどお粗末なのは仕方が無いことで、「今ならば云々」と当時を批判口調で論じるのにも辟易。
そもそも百通以上に及ぶ様々な「切り裂きジャックの手紙」が全てシッカートが書いたものだとは思い難いものがあります。最近ではジョンベネ事件のジョン・マーク・カー容疑者の様に、余りにもその手の事件に夢中になる余りに自分がやったものだと本気で思う人もいるほどなのですから、世間の注目の事件ともなれば何割かは偽者だと考えてもおかしくないと思います。
450ページを28の章に分けているのですが、殺人事件の被害者について、事件の調書について、シッカートの半生及び画家としての歴史を行きつ戻りつしながら書いていますし章のタイトルも曖昧で、後であの被害者について調べたいと思ってもどこの章を参照すればいいのかまったくわからない。

実際にあった事件だとは言うものの『切り裂きジャック』は殆ど都市伝説に近い物へと昇華してしまい、数々の説や事件を基にして小説が出ています。(個人的に一番好きなのは『
切り裂きジャック・百年の孤独』は発想が面白くて好き。
小説であるのならば、このような新説も関心を持って読み進めることが出来るのですが「これをもって本当の犯人です」とされるのは作者のエゴのようなものを感じてしまい面白味にかけます。(コーンウェル女史からすれば、そうとうに真剣なようですから「面白くなくて何が悪い!」と叱られそうですけど…)
とりあえず役に立ったのは、当時のイギリスの居住環境や、被害者の生い立ち、現場の状況等がかなり詳しく説明されている点でしょうか。
この本を読むまでしらなかったのですが、映画『
フロム・ヘル』のフレデリック・アバーライン警部って実際に切り裂きジャックの捜査担当主任だったのですね。もちろんあんなジャンキーではなくて(苦笑)、几帳面で忍耐強く誠実で部下に尊敬される人物…とまあベタ褒め。そんなに褒めてもらうと嬉しいなあ、ニヤニヤ…って別にジョニーさんが褒められているわけではないのですが。
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